2026/01/24 13:21
WEB担当の井原です。
今回は鹿のくくり罠捕獲に同行させていただきました。
くくり罠とは、ワイヤーの輪に鹿の足をくくって捕獲する狩猟方法のひとつです。

今回見学したのは、米ぬかで巧妙に隠された穴の上に仕掛けられた、くくり罠でした。
一見するとただ地面に米ぬかが撒かれているだけですが、その下には鹿が足を踏み抜いた瞬間にワイヤーが締まる穴が隠されています。
一見するとただ地面に米ぬかが撒かれているだけですが、その下には鹿が足を踏み抜いた瞬間にワイヤーが締まる穴が隠されています。
仕組み自体は意外なほど単純ですが、鹿がどの位置で足を運ぶかを想定し、米ぬかの撒き方を変えることで、狙った場所に足を誘導する。さらに、その先には檻罠が設置されており、鹿の行動を段階的にコントロールする構成になっていました。
ただ罠を置くだけではなく、「鹿がどう考え、どう動くか」を読み切ったうえで、いくつもの罠を組み合わせて仕掛けていく長年の経験と、山と向き合ってきた猟師さんならではの知恵が詰まっていると感じました。

足をくくられ、逃げ場を失った鹿は強く警戒しています。
その様子を慎重に見極めながら距離を詰め、電気槍を一突き。十分に電気を通し、鹿を確実に気絶させます。
その様子を慎重に見極めながら距離を詰め、電気槍を一突き。十分に電気を通し、鹿を確実に気絶させます。


捕殺の際、強くストレスのかかったお肉は、筋肉内に乳酸が溜まり、食味や香りに悪影響が出やすくなります。
※解体の見学をしました


いただいた命を大切に考えているからこそ、お肉の品質を落とさないために、電気槍を刺すことも血抜きも一切ためらうことなく、手際よく作業を進める必要があります。

捕殺後は、補助金申請用の記録として、鹿の体にスプレーで日付を書き、写真撮影を行います。
狩猟には、
・罠
・見回りのガソリン代、時間、労力
・狩猟登録、保険、講習費
など、さまざまな費用がかかります。
補助金は「儲け」ではなく「活動維持費の補填」です。
農作物被害や車両との事故を未然に防ぎ、地域を守るためにも、猟師さんによる補助金の申請はとても大切な仕組みだと思います。
また山恵では、解体後のお肉の重量に応じて、猟師さんへ報酬をお支払いしています。
少しでも猟師さんの負担を減らし、狩猟を続けられる環境を支えたい。そんな想いで取り組んでいます。

事務的な作業を終わらせたら、鹿を傷めないようブルーシートに撒いてソリで軽トラへ運搬します。
これで捕獲は終了。
少しだけ、他の罠の状況や世間話で猟師さんと情報交換をして、解体所へ引き上げました。
